お悩み相談によくあるご質問

レインボーフェローズ長野、代表のみやです。

メール相談、電話相談などのLGBTに関するお悩み相談で、共通して聞かれることが多い項目がございますので、改めて文面に起こしてみたいと思います。

特に長野県は、セクシャルマイノリティの交流の場が少ないために、悩んでしまうことが多いと思いますので、ぜひこちらをご覧になっていただければ幸いです。

・自分はLGBTなのでしょうか

このご質問は本当によくいただきます。

その答えとしては
「それを決めることができるのは他ならぬあなた自身」
だということです。

LGBT、というのはあなたという瓶に自由に貼ることのできる「ラベル」に過ぎません。
あなたがそれを自分自身に貼ることでスッキリしたり、楽になったり、腑に落ちる、心が自由に感じるのであれば、あなたはそのラベルを自由に貼り付けることができます。
そして貼り付けた上で、そのラベルを他人に見せるのも、見せないのも、自由です。

そのラベルを貼ることも、剥がすことも、他人に見せるか見せないかも、
あなた以外の他人が決めることではありません。
あなたが「私はLGBTかもしれない」と思えば、それで良いのです。
他者に承認を求めたり、承認されることで認められたり、ましてや医師や専門家の判断が必要なものではありません。

私はこう思う、それがあなたの在り方で良いのです。

もっと言えば、LGBTというラベルではなく、もっといろんなラベルを貼って良いですし、貼らなくても良いのです。
世界に一人だけのあなたは、世界に一つだけのラベルを貼る権利があります。
もちろん、「何も貼らない、決めない」という権利だってあります。

自分が何者か
ということにお悩みであることはよく理解できます。
しかしその属性やあり方について誰かが決めつけることはできませんし、するべきではないと私は考えます。
あなたが思うあなた、について自由に思索し、私はこうなんだ、と決めてみてください。
そしてそれを変えたくなったら、いつでも自由に変えてください。
一度決めたら、二度と変えていけないものでもありません。

性の在り方、性的指向、そもそもの自分自身というものは
一生を通じて変化し続けるものです。

もしも「自分はLGBTなのか」
ということに悩んだら、まずは「自分がどうしたいか」「どうしたら心地よいか」
ということにフォーカスしてみてください。
ラベルを貼るも貼らぬも、あなた次第です。

・子供、家族がLGBTかもしれない。病院に連れていくべきか?

こちらの質問は二番目に多くいただきます。

もしも、その当事者のお子さんや家族が病院に行くことを望んでいるのならば連れて行ってあげてください。
しかしながら長野県には性同一性障害の診断ができる病院は現在ありませんので、県外に行くことになると思います。

そしてもしも「LGBTを治す」「治療する」というお考えであるのならば、
このページを最初から読み直してください。
ご本人がどんなラベルをどう貼るかは、本人の意思であり権利です。
例えあなたが血の繋がった家族であっても、それを強制したり、押し付けることはできません。

・出会いがなくて悩んでいる

恋愛のご相談についてお話を伺うことは可能ですが、出会いそのものについてはお伝えできることがございません。
当会で行っているお話カフェに関しても、恋愛としての出会いが目的ではなく、みんなで情報交換をしたり、まずは当事者同士の交流をしていく場として設けています。
その上で、当事者のネットワークの中で、恋愛に関する集いがあったり、パーティーなどが行われるという情報があれば、積極的にお知らせさせていただきますね。